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時間が人材を人財にする(埼玉・YM) 2019/08/23
時間が人材を人財にする
▼人口減少に歯止めがかからない。総務省が7月10日に公表した人口動態調査によると、前年比43万人減に陥っていることが分かった。さらに厚生労働省が6月7日に発表した人口動態統計では「出生率1・42」を記録し、過去最低となった。人口減少の問題が叫ばれて久しいが、改めて事態の深刻化がうかがえる数字だ
▼人口減少は全産業に影響を及ぼす。建設業界も例外ではない。人材・人財不足は若手への技術伝承、事業継続を困難にする。また地元企業の採用活動は他産業だけでなく、大手企業との熾烈(しれつ)な争いとなる
▼近年ではICTなどの作業自動化によって技術伝承・事業継続を補う動きがある。しかしICTなどを促す案件は現時点で国・県など限定的な発注で、地元中小業者の事業継続につながるかは現時点で不透明。また自動化にしたとしても、機材を扱える人材・人財が必要になることに変わりはない
▼事業拡大に伴う採用でない限り、人材・人財不足問題は退職者が出た場合に生まれる。つまり退職者を出さない職場環境が、問題解消の第一歩となる。例えば人間関係では、世代間の価値観を認め合う環境が必要だ。また職場定着を改善するには、人件費を上げるのも一手。大半の経営者は抑えたい部分だろうが、一番抑えてはいけない部分でもある
▼新入社員1人につき年500万円以上の規模で時間を投じる。役職に準じて額も増える。「人材」が「人財」に変わっていく。退職者に投資したお金は取り戻せるが、貴重な時間は戻ってこない。人材・人財不足を解消するため、まずは職場環境の改善を図ってみてはどうだろうか。(埼玉・YM)
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