コラム

2014/12/27

意識を高めて無事故無災害(山梨・MK)

意識を高めて無事故無災害


▼国土交通省の出先事務所と受注者による工事安全対策協議会が各地で開かれている。その一つを訪れ、安全講話や受注者代表による現場での安全への取り組みを聞いた


▼関東地方整備局によると、本年度の同局発注工事の工事事故は11月末で累計43件。発生件数は近年、減少傾向にある。2012年度から3年間の発生状況を分析すると、時間帯は午前中は10時から正午まで、午後は4時から5時までに比較的多く発生している。その日の作業が大詰めを迎え注意力が途切れがちになる時間帯には、特に注意が必要


▼事故を形態で分けると、労働災害では建設機械の稼働による人身事故や資機材などの落下や下敷き、墜落が多い。公衆損害では第三者の負傷、地下埋設物件の損傷が多く、これらについて関東整備局は重点的安全対策に設定し注意を促している


▼取材した安全対策協議会では、受注者の現場代理人などが各現場の安全対策の取り組み状況を発表。それぞれが現場の状況や使用重機などに応じ、工夫しながら安全対策に取り組んでいることを紹介した。特に目立ったのが、現場に従事する人に対する教育や注意喚起への取り組みだ。朝礼での安全確認はもちろんのこと、重機の「死角」を体験してもらったり、バックホウの後退禁止ステッカーの装着などで、無事故、無災害に取り組んでいる。現場に携わる人へ安全への意識付けの大切さを、あらためて感じた


▼渇水期で河川工事が本格化し、年度末へ向けて最盛期を迎えている現場も多いことだろう。年末年始も控え、あわただしくなる時期。仕事もプライベートも無事故・無災害でいきたい。(山梨・MK)


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