コラム

2017/03/11

地元出身力士に注目(茨城・KN)

地元出身力士に注目


▼昨年、本欄で稀勢の里寛(きせのさと・ゆたか)への応援を書いたら、1月の初場所で本当に優勝してしまった。あれよあれよと言う間に横綱昇進も決定。日本出身力士として若乃花勝以来19年ぶり、茨城県出身力士としては男女ノ川登三(みなのがわ とうぞう)以来で、なんと81年ぶりだそうだ。優勝後のインタビューで、頬を伝う彼の涙に思わずもらい泣きした相撲ファンも多いのではないか


▼幼いころから同居の祖父母とテレビ観戦していた身としては、力士は身近なヒーローだ。とりわけ同じ茨城県出身力士については特に注目していた


▼豪快に塩を撒く水戸泉政人のまねをしようと、台所から持ち出した食塩を居間にばら撒いて怒られたのも今では良い思い出だ。けがに苦しんだ武双山正士が優勝した時は感動したし、猛スピードで大関に昇進した雅山哲士には大いに期待した。どの力士も個性的で、今でも強く印象に残っている


▼そんな偉大な先人たちも手が届かなかった横綱の地位を獲得した稀勢の里。春場所ではどんな相撲を取ってくれるのだろうか。優勝が宿命づけられる横綱という地位に就いて初めての本場所。重圧も強くなる一方だろうが、初場所千秋楽で横綱白鵬翔を圧倒したように、力を発揮できれば横綱にふさわしい成績を残せるだろう。ぜひ、しっかりと前を見据えて頑張ってほしい


▼さて、稀勢の里に大きく注目が集まる一方で、茨城県出身力士としては高安晃にも注目だ。初場所では2横綱3大関を撃破し、兄弟子である稀勢の里を援護。賜杯獲得に大きく貢献した。援護射撃だけでなく彼自身の大関昇進、初優勝にも期待したいものだ。(茨城・KN)


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