コラム

2017/03/14

ルール変更は慎重に(茨城・HS)

ルール変更は慎重に


▼ようやく春一番が吹き、冬の寒さも少しずつ和らいできた。今シーズンは特に西日本の日本海側が大雪に見舞われた。関東の平野部でもまとまって降ったが、それほどの混乱はなかった。シーズン前に考えていた冬タイヤの購入も、結局今回も見合わせた


▼球春。個人的に春の訪れを最も感じさせてくれるもの。カレンダーを見なくても、プロ野球開幕のニュースを聞けば、やっと春が来たという気持ちになれる。ことしは世界大会のWBCもある。いつもより一足早く春を実感できる


▼アメリカのMLBでは、試合時間短縮のため、さまざまなルール変更が検討されているという。7イニング制の導入や投球時間、牽制(けんせい)球の制限、DHの廃止など、少しでも削れるものは削ろうというアイデアだ。実現されれば、日本プロ野球も追随することになるのだろうか


▼MLBの平均試合時間は約2時間50分。日本のプロ野球は3時間10分。同じスポーツなのに20分も違いがある。「長く観戦できてお得じゃないか」と思う人もいるかもしれないが、テレビ中継の放送時間の問題や帰りの移動手段がなくなるといったデメリットもある。ちなみに高校野球は2時間前後で、早い試合では1時間30分で終わるケースもある


▼長らく続いたルールの変更は何かと物議を醸す。昨年から導入されたコリジョンルールも記憶に新しい。ルール変更は、利益を受ける人と不利益を被る人を生み出すもの。だからこそ、納得できない人がいても妥協できるよう、時間をかけて慎重に議論する必要がある。改悪で野球の面白さそのものを失ってしまえば元も子もないのだから。(茨城・HS)


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