コラム

2017/06/09

子ども問答に終わりなし(新潟・CY)

子ども問答に終わりなし


▼3歳になる次女の質問攻撃がすさまじい。先日はトイレにおならを流したいというので困った。流せないよと言うと「なんでー?」ガスは水に流れないんだよ、するとまた「なんでー?」5、6回続くと面倒になり、神様が決めたんじゃない?と逃げる


▼ラジオ番組に、NHK夏休み子ども科学電話相談がある。子どもたちの真っすぐな難問珍問が飛び交い、限られた時間の中で応じる専門家の切り返しも面白い。ホームページで過去の質問を見る。虫のカテゴリーには、さなぎはどうしてチョウになるの?逃げたカブトムシは自分で樹液をみつけられるの?幸せなの?などなど。ある男児が問う。「セミはどうしてふらふらなの?」。はて、ふらふらとは。寿命が近い個体だったのだろうか


▼先生は、いつどこで、どんな様子だったのかを聞き出す。曰く「今の建物は表面がつるつるしていて、セミにとってはつかまりにくく、厳しい状況だ。だからふらふらに見えたのかな」。自然界には本当につるつるしたものは存在しないという。注意していると、確かに右往左往するセミや、遊具に止まれずに滑るトンボがいた。汚れにくさなどを追及した結果だろうが、こうした側面があったとは


▼検索サイトでの検索行為を動詞化した造語「ググる」。ググればそれらしきものが並ぶ。が、つるつるがふらふらの答えとは、よく観察していないと出てこない疑問であり解であろう。ググっても見つかりそうもない


▼次女はいまだに「なんで神様が決めたのー?なんでー?」と騒ぐ。専門家並みの切り返しはできないので逆質問。なんでそんなにおならを流したいの?(新潟・CY)


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