コラム

2017/08/08

自治会の仕事とは(山梨・TH)

自治会の仕事とは


▼小さな地域の自治会長に就任した。自治会そのものに関心がなかったので自治会活動について徹底的に調べた。自治会とは「地域住人が快適に生活できるようにする組織」とあったが、ピンとこない。いざ自治会の仕事が始まると、自治会費の徴収や清掃活動、イベントの企画などやるべき仕事は幅広い。夜の会合も多く、あらためて大変な仕事だと気付いた


▼毎日ではないが少なからず苦情の投書もポストに入る。差出人もなく筆跡だけでは大人か子どもかも分からない。読んでみると「公園の照明が暗いので防犯面が不安」「ゴミが放置されている」「無断駐車」などさまざまな意見や要望。すぐに対処できる内容であれば動くのだが、自治会だけでは難しい問題も出てくる


▼そのたびに、甲府市自治会連合会前会長・齋藤伸右さんの言葉「自治会長は無報酬のボランティア」を思い出す。齋藤さんは高齢ながら「できることは、何でも対応したい」とエネルギッシュ。「災害が発生した時、自治会や地域で助け合い協力すれば、被害を最小限に食い止められる。住民が健康で明るく、安全に暮らせる『住みよいまち』を目指したい」と意欲的だった


▼自治会長に就任して数カ月が経つ。齋藤さんのように動けるのか、住みよいまちになっているのか。以前と比べて住民は「暮らしやすいのか」「すぐに転居してしまわないのか」と毎日気にするようになった


▼いざ大きな問題が発生した場合は、先頭に立ち、行政など関係各所と協力して、地域の環境改善や治安維持ができれば良いのだが。それにはもう少し人生経験が必要なのかもしれない。(山梨・TH)


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