コラム

2018/01/06

今、伝えるべきこと(長野・EM)

今、伝えるべきこと


▼新年あけましておめでとうございます。旧年中にいただいたご支援ご協力に御礼申し上げるとともに、本年もご愛読くださいますようよろしくお願い申しあげます


▼さて、小欄「日々の栞」は弊社の誰もが出稿できる。事実を伝えることが第一義の建設専門紙。必然的に固くなる紙面の中、日々各様な話題で目を和らげるのが狙い。執筆のスキルアップを図る目的も当然ある。記事同様、時に読者から叱咤(しった)激励をいただくこともあり、ありがたい限り


▼趣味嗜好(しこう)や日常の風景を起点として、業界の目下の課題に転じたり、建設産業の使命や重要性を訴えたりと、皆思い思いに文章を紡ぐ。そして文末には執筆者の所属とイニシャル。文責が明確になり、自然と背筋が伸びる。個々のアピールの場にもなっている


▼これまでに経験したことのない速さで進む人口減少と高齢化。担い手の確保・育成は待ったなしの状況にある。厳しさを増す人材獲得競争。自社や業界の魅力をどのようにアピールするか。裾野が広い建設産業。1件の工事が完成するまでに、多くの企業が携わっていることを知らない若者も多い


▼ある専門工事業団体が高校で開いた出前講座。講師役の熟練職人が「新卒で入職してくれるのが一番良い。それが叶わなくても社会人になってから、仕事を変えることもあるだろう。そうした岐路で、今日のことを思い出してほしい。われわれが担っている仕事を知ってもらうことが何より大切」と思いを語った。すぐに芽を出さずとも、真摯なアピールは必ずや実を結ぶはず。皆さまの声を紙面にしっかりと刻むべく、年の初めにあらためて襟を正す。(長野・EM)


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