コラム

2018/06/20

〝e〟ことずくめの大会に(茨城・HS)

〝e〟ことずくめの大会に


▼2019年に開催される茨城国体で、e―Sports(エレクトロニック・スポーツ)が文化プログラムとして開催されることになった。e―Sportsとは、簡単に言えばサッカーや野球のコンピュータゲームのこと。実際に競技を行うのではなく、モニターの中で勝敗を決するスポーツだ


▼どこが体育大会なんだ、というツッコミがそこかしこから聞こえてきそうだが、ふたを開けてみたら案外面白いかもしれない。茨城国体ではサッカーゲームの「ウイニングイレブン」が採用されるとのこと


▼ゲームに夢中だった現役時代ならば、エントリーを真剣に悩んだに違いない。20年前のワールドカップフランス大会のころは、毎日のように友だちと遊んでいた。対人プレーはもちろん協力プレーも楽しく、指が痛いと文句を言いながら日付が変わってもなお続けていた。今ではすっかり卒業してしまったが、たまに現役復帰したい衝動に駆られる


▼今回のプレーヤーは10~20代がメインになるだろう。今まで国体に興味が無かった世代が注目するようになれば、サッカー以外のゲームも増えるはず。さらに操作が簡単であれば、子どもからお年寄りまで参加できるようになる。将来的にはVR(仮想現実)の活用も考えられる


▼参加者の増加は国体の価値の上昇を意味する。e―Sportsの導入は国体を本当の意味での国民体育大会に押し上げるかもしれない。国体開催まで500日を切った。県内各地では会場施設の整備が進んでいる。関係者の皆さまは「いい」おもてなしの準備も忘れずに。茨城国体が〝e〟ことずくめの大会になりますように。(茨城・HS)


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