コラム

2018/07/04

マンネリを打破するには(茨城・TI)

マンネリを打破するには


▼最近、効率化を図ろうと、日々の行動を振り返っている。すると日常の中でパターン化しているものに気付く。例えば朝起きて顔を洗い、朝食を済ませ身支度を整えて家を出る。例えば自炊した料理の成功点や反省点を覚えておき、同じものを作るときに気を付けたり別の料理に応用したり。例えば自分が書く当欄は「先日~」や「最近~」などの書き出しで始まることが多い


▼性懲りもなくパターン化している書き方でもう一つ。先日とある自治体のワークショップについて担当者から話を聞いた。高校生や大学生を集め、まちづくりに関する政策提言を行うもので、ことしで3年目。以前から知ってはいたが話を聞いたのは今回が初めて。若者らしい自由な発想を取り入れたいと、提案も実現できそうなものから難しいものまで多岐にわたる。ただ担当者は「今後の課題は実際にどうまちづくりに取り入れていくか」とも話した


▼ワークショップを体系化して毎年開催することはできるだろう。だが実際の政策に取り入れるとなれば話が変わる。ワークショップは実現の可否に関わらず提案するため、現実には予算や規制などの課題が付きまとう


▼正直耳が痛い話だ。生来の飽き性なのか自分で始めたはいいものの、やりっぱなしで終わることのなんと多いことか。包装すら開けていない本やゲームの山から責める声が聞こえてくるようだ


▼ルーティンによる効率化は聞こえは良いが、ともするとマンネリ化を招く。それを打破するには、挑戦的であるほかない。そう自分に言い聞かせる一方で、せめて若者の自由な提案が腐らず、生かされることを願う。(茨城・TI)


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