コラム

2018/07/13

ゲッコーズ・バースデイ(埼玉・YM)

ゲッコーズ・バースデイ


▼どの業界においても重要なのは人間関係だとつくづく思うことがある。携帯電話が普及し、インターネットで世界と瞬時につながる現在、人との出会いや連絡は容易になったように思える。一方で出会いのチャンネルが多すぎて仕事でもプライベートでも重要な出会いを見逃してしまうことがある


▼「ウォール街」という映画において、証券マンの主人公バド・フォックスが投資家ゴードン・ゲッコーに毎日のように会ってほしいとラブコールを送るが拒否され続ける。バドはめげることなく商談を持ち掛け続け、ゲッコーの誕生日に葉巻を届けたことで5分だけ時間をもらう。そこからバドの天国と地獄が始まるという話だが、一つの出会いで人生が一変することがよく分かる映画だった


▼出会いのチャンネルは多いに越したことはない。自分とは違う考え方を持つ人たちとできるだけ多く関わることで、新たな価値観や考え方が生まれるからだ。しかし多くの人との出会いや連絡が容易になったからこそ、一人一人と向き合って人間関係を築く時間が減っているように思う


▼だからこそ直接会うことに価値があるはずだ。メールよりも直筆の手紙に心が動くことがある。相手がどれほど自分に対して時間を割いてくれたかによって親近感や信頼度が変わる。デジタルな時代だからこそアナログに価値が出てくる


▼どんな仕事でも一人だけではできない。誰かと協力して、誰かに仕事の価値を見出してもらったお金で生活している。誰かのおかげで仕事ができているならば、その誰かに日頃の感謝を伝えることが人間関係を築く第一歩かもしれない。(埼玉・YM)


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