コラム

2018/09/12

生きているだけで丸儲け(群馬・KS)

生きているだけで丸儲け


▼以前あるテレビ番組で明石家さんまさんが娘・いまる(IMALU)さんについて「いまる」という名前を付けた理由を話していた。番組によると「生きているだけで丸儲け」が由来になっているとのこと


▼どうして、さんまさんは自分の子どもの名前について「生きているだけで丸儲け」という言葉から引用したのか、疑問に思い調べてみた


▼さんまさんは1985年8月12日に群馬県上野村で発生した単独機事故として世界最悪の520人もの犠牲者を出した日本航空123便に搭乗する予定だったという。しかし、当時出演していた『オレたちひょうきん族』の収録が予定よりも早く終わったことから同便をキャンセルした。もし、番組収録が予定どおりの時間に終わっていたら…と考えると「生きているだけで丸儲け」という言葉を大切にし、その大切な言葉を引用するというのもうなずける


▼「生きているだけで丸儲け」という言葉について考えると、2016年にガンで亡くなった父のことが頭に浮かんでくる。抗ガン剤治療や放射線治療を行いながら、病魔と闘ってきた。肉体的・精神的に苦しかったであろうと思うが、弱音や愚痴などを一切口にしなかった


▼ちまたでは、親孝行できなかったという話をよく聞くが、自身も親孝行できなかったことを後悔している一人だ。父が死去後に愚息のことを心配して亡くなったことを聞いた。天国へ旅立った強い父に恥じぬよう、今を懸命に全力で生きていこうと思う。「生きているだけで丸儲け」なのだ。生きているからこそ好きなこと、興味のあることなど何でもできるのだから。(群馬・KS)


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