コラム

2018/10/16

挑戦は準備から(茨城・TI)

挑戦は準備から


▼恥ずかしい話をしたい。不意の思い付きで登山に挑戦した。記憶している範囲で山に行ったのは小学生の頃が最後。結果から言ってしまうと、登山には失敗し、山頂まで行かずに引き返した。それも準備不足が主な原因だったのだから、恥ずかしい限りだ


▼経緯を説明すると、挑戦したのは茨城県にある筑波山。標高は877m。当日は35度を超える酷暑で、趣味のランニングには厳しい。「どうしたものか」と考えていると、山ならば多少は涼しいのではないかと思い至った。筑波山では山道を走るトレイルランニングの大会を開催していることもあり、物は試しと行ってみた。浅はかだった


▼決めたはいいが用意すべき物が分からなかったので、ランニング用の簡素な装備で臨んだ。選んだのは約2・8㎞の女体山山頂へ向かうコース。いざ登山と意気込んで歩いたが、驚くほどすぐにばててしまった。急な勾配と整備されていない道に苦戦し、汗が止まらず、感じる息苦しさに音を上げた。水分を持っていなかったこともあり半分程度を登ったところで下山することにした


▼実際、あまり涼しくなかったというのが素直な感想だ。また降りる時になってようやく周囲を見る余裕が出てきたが、うっそうとした山道に一歩でも道を外れれば遭難、というのが現実なのだと感じたのを覚えている。もしもの時に装備がなかったことを想像すると、今回のことは反省が多い


▼そんな尻切れとんぼに終わった初登山だが、モチベーションは意外と下がっていない。むしろまた登りたいと思い、次の計画を練っている。挑戦は準備するところから始まっている。(茨城・TI)


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