コラム

2018/11/02

F1人気復活のカギは(山梨・SA)

F1人気復活の鍵は


▼先日、長年探していた本を古本屋で発見した。本の名前は『名車列伝vol.1』。過去のF1グランプリを闘ったマシンを主役とし、ドライバーやマシン開発の裏話などを紹介している


▼全7巻で構成され2~6巻は購入できたが、肝心の第1巻と出会うことができず今日に至った。1巻の内容は見つけてからのお楽しみとしていたため、ワクワク期待しながらページを進めた


▼1巻にはアイルトン・セナのデビューから衝撃的な最後までを駆ったマシンが紹介されていた。このうち1993年に登場したマクラーレンMP4/8はセナにとって最後の勝利を飾ったマシン。エンジンメーカーの変更でパワー不足を懸念されたが、それを覆す速さを見せた。セナと長年ライバル関係にあったアラン・プロストとの最後の戦いを盛り上げた。地上波でF1が放送されていた時代、深夜のテレビにかじりついていたことを思い出す


▼この名車列伝シリーズの中には成績は芳しくなかったが記憶に残るマシンも紹介されている。列伝の第3巻では優勝経験がほとんどなく苦闘する新興チームを紹介。元F1ドライバーの鈴木亜久里氏が率いたスーパーアグリ、日本のモータースポーツ界をけん引するトヨタやホンダも含まれるが、いずれも残念なことに2018年のF1の世界でチームとしては存在しない。これにはどこか寂しさを感じる


▼10月に開催された日本GPの決勝では観客動員数が8万人を超え、人気復活への第一歩と記された新聞記事を目にした。子どもや学生のチケット価格を下げる努力が実ったそうだ。人気復活の鍵を握るのは国産メーカーの奮起か。(山梨・SA)


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