コラム

2018/11/08

言葉が持つ力(山梨・HI)

言葉が持っている力


▼「好きな言葉は?」。私生活で他人から尋ねられたことはあるだろうか。自分は記憶が許す限り聞かれたことはない。恐らくほとんどの人が同じなのではと勝手に思ってしまうほど耳にする機会がないように思う。一方で仕事でインタビューするときは使うことがしばしばあるのだ


▼聞くと多くの人が「好きな言葉」を自身の信条に掲げている。例えば「真実一路」「継続は力なり」「健康第一」など。過去現在問わず著名人らが発した言葉に感銘を受け「自分もこうありたい」と思うようになったケースが多いようだ。「名は体を表す」ということわざがあるように、大切にしている言葉の意味を知るとその人の人柄が分かってくる


▼言葉が持つ力は底知れない。心に掲げたその幾数の信条はまるで小学校時代に育てた朝顔の支柱のよう。自分の決心が決して曲がらないように人生を導いてくれている。そんなふうに思う


▼日常的な面ではスポーツをやっている時が分かりやすい。個人、団体、種類はあれど掛け声というものは必ず耳にする。「ファイト、がんばれ」「ナイス」こんな短い言葉でも有ると無いとでは挑む姿勢は大きく違う。なぜならば、やる気・元気・本気・根気・勇気の「5つの気」全てに良い効果をもたらすのだから。ここからも言葉の影響力のすごさを実感する


▼自分の場合は「明日(あした)は明日の風が吹く」を芯に置く。落ち込んだ時、物事がうまくいかない時、いろいろな場面でこの言葉に救われてきた気がする。普段何気なく使っている話し言葉一つとっても意識を向けてみると、その言葉が伝える意味や重さを発見できるかも。(山梨・HI)


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