コラム

2018/11/14

根性もほどほどに(山梨・OS)

根性もほどほどに


▼あいさつしようと追い掛けたが、もういなかった。さっきまで来賓席に座っていたのに。聞けば急いで次の会場に向かったという。山梨県には労働基準監督署が3つ。中でも最も広い地域を管轄するのが甲府労働基準監督署だ。甲府市を中心に10市町を監督する


▼この日忙しく動き回っていたのは、その監督署の署長を務める星野護さん。この時期建設業団体では、各地で安全大会を開催。ことしは2つの大会の日が重なり、どちらにも呼ばれている星野さんは大会をはしごすることに。以前仕事で世話になったことがあり、あいさつをと思ったが風のように去っていった


▼星野さんが大会で訴えていたのが「体調に異変を感じたら積極的に病院へ」ということだった。「大丈夫か?」と聞かれると大丈夫じゃなくても「大丈夫」と答える。現場では、そうした“やせがまん"をする人がいて、ときに深刻な事態を招く。「病院へ行って点滴を打ったらすぐに良くなった。大したことなかった。それでいいじゃないか」と星野さんは言う

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