コラム

2019/01/10

積極的な情報提供を(群馬・KS)

積極的な情報提供を


▼取材で国や県の出先機関、市町村を訪問するが、取材先の対応はさまざまだ。同じ官庁でも対応してくれる人によって、話してもらえる内容の範囲はまったく異なる


▼人によっては指名通知または公告時期、工事内容など全然話してもらえないこともある。話せない理由について聞くと、用地交渉中で地権者を怒らせて交渉をこじらせたくない、議員説明が終わっていないからと言う人がほとんどだ


▼当初予算案や補正予算案の発表時期になると、議会で可決していないから話せないと言われることが多い。ある取材先では上層部の考えが整備内容に反映されるため、担当課で作成した案から大きく変更となる可能性があるため話せないと言われることもある。話してもらえない理由は多種多様で納得できるものもあれば、そうでないものもある


▼反面、少しでも多くの業者に入札参加してもらいたいと、工事内容を詳細に教えてくれたり、発注時期の見通しが立った段階になると、記事を書いてほしいと連絡がくるところもある。このほか地元建設企業に事業着手することを知らせたいから記事にしてもらいたいと話してくる人や、特殊な工法で施工する案件なので取り上げてもらいたいという人もいる。しかしそのような人は圧倒的に少ない


▼官庁の方にはもっと積極的に情報を発信してもらいたい。多くの関係者に周知すべき入札制度などの改正や新設はもちろん、公告案件については入札面だけでなく記事面にも掲載されることで、より多くの読者の目にも留まりやすくなる。血税をつぎ込む公共事業こそ、多くの人に周知することが重要だ。(群馬・KS)


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