コラム

2019/06/18

セルフプロデュースの時代(新潟・TH)

セルフプロデュースの時代


▼「俺のスカート、どこ行った?」。現在土曜夜10時から放送しているドラマを毎週楽しみに見ている。主演の古田新太が演じるゲイで女装家の教師・原田のぶおが、彼にしか言えない言葉で学生の悩みや問題を解決する痛快学園エンターテインメントドラマだ。毎週主人公の女装もクオリティーが高く興味深い。そして何より毒を吐きながらも、独特の言葉で生徒を励まし、勇気づける姿に時として感動すら覚える


▼今の日本ではとかく「自分を発信する」ことへの風当たりが強くなりがちだ。ドラマのようにゲイで女装家の教師が堂々と学校で働けるような風潮にはない。しかしこれからの時代、強くたくましく生き残っていくにはセルフブランディングが非常に重要なツールになってくるのではないだろうか


▼今やSNSを通じて自分自身をプロデュースすることはもはや当たり前の時代。自らの力で自分らしくプロモーションすることに注目が集まっている。それが今で言うインフルエンサーだ


▼インフルエンサーとは通常、他者の購買行動に強い影響力を及ぼす人のことを言うが、SNSを中心とする現代においては、インスタグラムで数多くのフォロワーを持つ新時代のファッションリーダーのことを指す。今ではその発言は芸能人も顔負けな影響力を持つとされている。個性を恐れず自分を発信する姿に共感を持たれているようだ


▼自分の置かれている世界で、どういう形で自分の能力をアピールすれば効果的で自らチャンスを作っていけるのか。そんなとき原田のぶおが言う「初めの一歩はお前次第」のせりふが頭の中を駆け巡る。(新潟・TH)


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