コラム

2020/10/27

火星開発と地球社会(山梨・TN)

火星開発と地球社会


▼10月6日に地球と火星が最も近づいたことがニュースなどで報道された。この2つの惑星が近づくのは時々聞くが、その間隔は規則的であり、約2年2カ月ごとに訪れる。今さらではあるが全く知らなかった


▼火星と言えばやはり生命または生命の痕跡があるとか無いとかという話題が真っ先に思い浮かぶ。存在することに期待したいところだが、地球外で簡単に見つかるとなると、宇宙人の存在確率が上がってしまい、逆に地球の存在を脅かす可能性が高くなるとの考えもあるようだ。期待していいのかどうか微妙な気持ちになる


▼地球外の生命と言えば最近では金星も注目されている。金星の雲の中にホスフィン(リン化水素)が観測され大きな話題となった。この物質は生命からしか生成されない上に、金星の雲の中のような強い酸性下ではすぐ分解されるため、存在していることが不思議なのだ。こちらも真偽はどうなのだろう


▼話題を火星に戻すと、アメリカ航空宇宙局(NASA)はことし、火星探査機を載せたロケットを打ち上げた。生命の痕跡を土壌から見つけ、地球に持ち帰れるように保存しておくことが目的。やはり結果は知りたい


▼話は少し飛ぶが火星を開発するという計画もインターネットでよく見かける。宇宙を巡る開発は人類の科学発達には大きく役立ち、開発がもたらす経済活動にも大きな影響があるはず。しかし領土問題などはどうなるのだろう。宇宙天体の領有禁止などをうたっている宇宙条約もあるようだが、地球社会のことも考えなくてはならない。宇宙を通じ地球のルールづくりが試されている気がする。(山梨・TN)


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