コラム

2021/04/13

デジタルも安全安心に(新潟・KW)

デジタルも安全安心に


▼コロナ禍で多くの企業が困難に直面している。知人の飲食店からは悲鳴が上がる。ホテルマンの友人は「国のキャンペーンで満室になった」とうれしそうな連絡の直後に「キャンセルの対応で大変だ」とこぼす


▼公共の教育・福祉関連施設や民間工事では自動水栓や検温装置など非接触型機能の設備導入、空調機器の更新・改修工事などの需要が高まる。個人消費では、ステイホームをより充実させる、いわゆる巣ごもり需要が好調だ。代金の支払い方法では新たにスマートフォンなどを利用した電子決済サービスの普及も目立つ


▼働き方はリモートの体制整備に注力する企業も多くなった。知り合いの建設業従業員も、平時は毎日現場だが「今は週2日で在宅勤務」と話す


▼新潟県内ではITサポート関連の企業が何社も営業所を新設している。従業員数人の小規模なスタートだが、県や各自治体が強く後押ししている印象だ。時代背景があるからこそIT技術の必要性が強く感じられ注目が集まる。建設業界では、i-Constructionのさらなる促進へ向け、一歩一歩確実に前進中だ


▼一個人の私生活では、今後より多くの行動がデジタルと密接に関わるようになる。高齢者へのスマホ普及率も高まっている。マイナンバーなどの個人情報、クレジット支払いやネット証券の扱いも可能とするスマホ。悪意のあるサイバー攻撃に弱いシステムには大切な情報を預けたくはない。デジタル管理に限らず重要事項の全てにおいて、セキュリティだけは徹底してほしいと切に願う。エラー無く、きちんと機能していなければ安心・安全は遠い。(新潟・KW)

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