コラム

2021/06/17

車の未来はどこにある(埼玉・YH)

車の未来はどこにある


▼5月22日~23日にかけて静岡県の富士スピードウェイで「富士24時間耐久レース」が開催された。50台近くが出場し、感染症対策を徹底した上で観客を入れてレースは進んだ。中継をユーチューブで見ていたが、インターネットで気軽に観戦できるのは時代が進んだなと感じる


▼そんな中、トヨタは水素を燃料としたエンジン車で参戦した。いわゆるモーターで走る電気自動車や同じ水素を燃料にした燃料電池車ではない。あの「エンジン」だ。その水素エンジン自体は、ほぼガソリンエンジンそのままに一部を水素用に変更しただけで動く。しっかりと音もする。初歩中の初歩なだけあって、エンジンのパワーや走行距離など多くの問題はあるという


▼世は脱炭素社会へ一直線だ。車については電気自動車が注目されているが、航続距離や充電設備の整備などの問題が多くある。燃料電池車の給水素用の水素ステーションに関しても普及はしていない。それでもガソリンエンジンの時代は終わりか


▼車好きとしては水素エンジン車の開発を頑張ってもらいたいところだ。とある自動車ジャーナリストは「電気自動車など自動車ではない。エンジンは車の心であり心臓部。エンジンがなければただの移動手段でしかいない」と過激な言葉を口にする。自動車の将来はどこにあるのか


▼それにしても、富士24時間耐久レース後の記者会見で、ある選手がレースを見続けたメディアはいるのかという質問をしたところ、約100人中3人程度しかいなかったという。普段注目されないモータースポーツが水素エンジンのおかげで注目されるのは良いのか悪いのか。(埼玉・YH)

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