コラム

2021/12/01

どうなる飲みニケーション(埼玉・SW)

どうなる飲みニケーション

▼12月に入って、例年であれば忘年会のシーズンを迎えるが、昨年から状況が一変した。キャリアに関する調査機関「Job総研」を運営するライボによると、今年の勤務先での忘年会は「実施なし」が87・1%で「実施される」の12・9%を大きく引き離した

▼先ごろ発表された、日本生命が行った職場での「飲みニケーション」(お酒を飲み合いながら親交を深める)の調査結果が興味深かった。飲みニケーションが「必要」「どちらかといえば必要」は38・2%で、前年の調査から16・1ポイントも減少した。必然的に「どちらかといえば不要」「不要」が61・9%に達し、前年から16・2ポイントも増加した。「必要」「どちらかといえば必要」を男女別に見ると、男性が44・2%だったのに対して、女性は32・1%にとどまり、12・1ポイントの開きがあった

▼「必要」「どちらかといえば必要」の理由としては「本音を聞ける・距離を縮められる」(57・6%)が最多。次いで「情報収集を行える」(38・5%)、「ストレス発散になる」(33・6%)の順に多い

▼一方で、飲みニケーションは「どちらかといえば不要」「不要」の理由の1位は「気を遣うから」(36・5%)だった。以下、「仕事の延長と感じる」(29・5%)、「お酒が好きではない」(22・2%)となっている

▼飲みニケーションには懇親を深める効果があるものの、おうち時間が増えて「自分の時間を大事にしたい」という人も少なくないのではないか。仮に来年はコロナが終息したとして、飲みニケーションの必要性の差がどのくらい縮まるだろうか。(埼玉・SW)

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