建設業は急増58件(県内企業19年倒産整理)
公共工事減/改正建基法の影響
厳しい環境変わらず
東京商工リサーチは、昨年1年間の県内企業倒産整理状況をまとめた。それによると19年の企業倒産件数は186件で、負債総額は1498億8900万円となった。前年対比で倒産件数は56件増加し、負債総額も713億2500万円増と大幅に増加した。倒産業種では、鉱業・農業2件、建設業58件、製造業36件、卸売業22件、小売業19件、サービス業42件、運輸・通信業7件、不動産業0件となり、不況業種である建設業の倒産は依然多く、昨年よりも件数が15件34・9%増加の58件となり、全体の31・2%を占めた。平成20年についても、公共事業費の削減路線は変わらず、民間建築に頼っていた建設会社も、改正建築基準法の影響が現れており、依然として予断を許さない状況だ。
倒産原因では、「販売不振」103件、「既往のシワ寄せ」36件、「売掛金回収難」1件で、これらをあわせた不況型が前年の83%から多少ポイントを落としたが、未だ全体の75・3%を占め依然として最多。このほかでは「放漫経営」12件、「他社倒産の余波」20件、「設備投資過大」2件、「過小資本」8件、「在庫状態悪化」2件、「偶発的要因」3件となっている。前年比では「既往のシワ寄せ」が21件、「他社倒産の余波」が15件、「過小資本」が7件それぞれ増加している。
資本金別に見ると、個人企業が7件、資本金300万円以下47件、資本金500万円以下11件、1000万円未満5件、1000万円以上が116件だった。また、倒産企業に勤務していた従業者数は前年の1218人より989人増と大幅に増加し、2207人に達している。
19年の倒産状況を振り返ると、久住土建の10億円近くに達する準大型倒産ではじまり、その後、サンケン工業グループの総額約110億円、ノグチグループ総額約50億円弱、さらに3月には佐田建設グループの財務健全化に伴う総額約260億円に達する整理もあり、18年会計年度(18年4月1日〜19年3月31日)の負債総額は1238億円にのぼり、過去最高を記録した。その後1度は小康状態となり、全国的な傾向である小口倒産が増加していたが、9月にカイエーテクノグループが総額約78億円強で民事再生法を申し立て。そして、11月には伊香保ゴルフ倶楽部が504億円の県下最大負債総額で民事再生法を申し立て。これにより年間の負債総額は1498億円に達し、集計史上最悪の結果となった。
また、公共工事減少が続いている建設業は昨年、久住土建、山一工業、宮崎建設など北毛大手老舗の倒産が目立ち、今年に入り1月22日には、富田屋の破産手続き開始が明らかになるなど、建設業は依然として厳しい経営環境に置かれている。
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この情報は「群馬建設新聞」の2008年1月23日付紙面に掲載されました。
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