2016/01/09
建設職人連盟 小野理事長インタビュー
日本建設職人社会振興連盟理事長の小野辰雄氏(全国仮設安全事業協同組合理事長)は7日、会見を開き、「建設職人の安全確保と地位向上・処遇改善を推進する基本法(=W)」の今国会での制定を目指し、連盟の充実と拡充を進めたいと抱負を語った。
小野氏は、基本法を「建設業の希望の太陽」と表現。「戦前戦後を通じて初めての法律」と評価し、「安全確保がなければ地位向上ができない。第一に安全確保」と話す。
「日本建設業連合会がまとめたビジョンでも建設労働者は10年間で100万人減ると言っている。これにどう手を打つのか。官民挙げて、受発注者、元請・下請、零細企業まで一貫して流れる安全に対する気脈がなければ対応できない。そういう(気脈を通じさせるための)法律になると思う」。
「何としても6月までに実現させるためには、連盟の充実、拡大が必要。多くの人に仲間になってもらいたい」と訴える。
同連盟は、建設職人社会ルネッサンス連盟から昨年5月に名称を変更し、新たに國松孝次氏を会長に迎えたほか、諮問会議も立ち上げ、基本法の制定を後押ししている。
W=建設職人の安全確保と地位向上・処遇改善を推進する基本法
建設業で働く職人の安全と地位向上を目指す法律。公共工事のみならず民間工事も含んでいる点が大きなポイント。自民党・公明党議員らで構成される議員連盟が議員立法での法制化を目指している。