UR都市機構 山澤正 多摩・神奈川地域本部長就任インタビュー「ミクストコミュニティ形成を」
4月からUR都市機構東日本賃貸住宅本部の多摩・神奈川地域本部長に就任した山澤正氏に、抱負や今後の取り組みなどについて聞いた。
―就任の抱負を
山澤 前任が東京東エリアだったが、立場が違えど同じような仕事。2年間やってきた経験を生かしながら全体的な商品力を上げることによって、経営基盤の強化に寄与できればと思っている。
―業務の取り組みと課題について
山澤 業務内容は入退居の改善と大規模団地の医療福祉の拠点化。入退居については、多摩、神奈川エリア双方ともに家賃が高額なものからリーズナブルなものまで、それぞれの特徴に合わせて、間を空けずに提供していきたい。これを実行するためにはハード、ソフトともに注力することが必要で、前任の時から家賃収入を上げるために水廻りを中心とした改修が重要と感じてきた。水廻りが古いまま残っている箇所を中心に改修していきたい。ソフト面としては、子育て層をターゲットにした商品や、民間の事業者とのコラボレーションを進めていくほか、大学と連携していくなど、いろいろなことに取り組み、ファンを増やしていきたい。また、医療福祉の拠点化は、すでに多摩・神奈川エリアで進んでおり、これまで取り組んだものにプラスして引き続きやっていく。拠点化を進めるには団地をつくって終わりということではなく、周辺自治体などと連携し問題点を話し合う環境づくりが重要。若年層から高齢者まで、幅広い世代が住めるようなミクストコミュニティの形成を目指していきたい。
【略歴】やまざわ・ただし
1986年筑波大学第一学群自然学類(地球科学主専攻)卒、住宅・都市整備公団入社。東日本賃貸住宅本部東京東エリア経営部長などを経て2017年4月から現職。仕事で心がけている言葉は「一期一会」。最近は街を散策し、その街の雰囲気を楽しんでいるという。63年生まれ。神奈川県出身。