(独)都市再生機構 関口律東京東・千葉地域本部長 UR都市機構就任インタビュー「少子高齢化に対応していきたい」
UR都市機構東日本賃貸住宅本部の東京東・千葉地域本部長に就任した関口律氏。地域のニーズに対応しながら少子高齢化対策やミクストコミニティの形成を目指していくと話す関口氏に今後の業務の取り組みに向けた考え方などを聞いた。
―就任の抱負を
関口 安全安心快適な住環境の整備や公的賃貸住宅としての政策的役割をしっかりと果すという認識のもと、担当エリアにおける賃貸ストックや団地全体の価値向上を図り経営基盤を支えるとともに、地域福祉医療拠点化を推進し、少子高齢化に対応していきたい。
―担当業務の重点課題について
関口 東京東という都心の中心部地域では141団地(約4万9000戸)、千葉・茨城地域では127団地(約9万3000戸)という幅広い多様な特徴のあるエリアの経営全般を担当している。昭和30年代に大量供給した住宅は、おおむね建て替えが終了しているが、昭和40年代に建てられた約7万戸については、長いスパンで建て替えなど進めていく中で、老朽化と居住者の高齢者という問題意識を持って仕事を進めていかなければならない。またエリアのニーズに対応したきめ細やかな取り組みを行い、収益を上げていく。さらには民間と連携した企画住宅や女性目線の住宅などを引き続き提供し、子育て世代などの若年層に魅力ある住宅づくりをしたい。地域医療福祉拠点化の推進についてはミクストコミニティの実現を図っていくため、本年度も東京で2団地、千葉で3団地に着手する予定だ。
【略歴】せきぐち・りつ 1984年成蹊大学経済学部卒、住宅・都市整備公団入社。本社経営企画部担当部長、本社総務部長を経て2018年4月から現職。趣味は学生時代から続けているベースやピアノの演奏。学生時代の友人とJAZZバンドを組み年に1度はライブハウスの舞台に立っているという。59年生まれ。東京都出身。