国土交通省関東地方整備局 山本知孝(やまもとともたか)総務部長インタビュー
関東地方整備局の山本知孝総務部長は就任インタビューで「管内51事務所を回れるよう段取りを組んでもらっている」と積極的に現場へ足を運びたいと意欲を示した。また人事、会計、契約、福利厚生という4つの柱を扱い「組織をうまく回すための縁の下の力持ち」の気持ちで取り組む。さらに、コンプライアンス徹底やワークライフバランス推進にも注力する。
地方整備局での勤務は初めてで、本省と出先事務所とのつなぎ役と捉えている。「謙虚な気持ちで耳を傾け、コミュニケーションを取っていきたい」という。都県の建設業協会との意見交換会に出席し、建設業における担い手確保や生産性向上は重要と改めて認識。「建設業は大事なパートナー。お互いにワークライフバランスを推進できるように」と考える。
2012年7月から4年間にわたって山梨県甲府市の副市長として職務にあたった。当時は大型商業施設が撤退し、中心市街地の再生という課題を抱えていた。「そのときは関東整備局にお世話になり、逆の立場から整備局の価値を実感した。今回、総務部長となったこともあり、地方公共団体に情報発信するなど整備局をアピールしたい」と意欲。19年は、こうふ開府500年を迎えるが、副市長の時代からプロジェクトへ携わってきただけに感慨深い。
座右の銘は「腹八分目」で「適度に力が抜けている方がいい仕事ができる。また独りよがりにならずに、周りの意見を聞くことができるように」との意識を持つ。
【略歴】
1989年東京大学法学部卒、同年建設省入省。土地・水資源局地価調査課地価公示室長、山梨県甲府市副市長、国土政策局特別地域振興官などを経て7月31日より現職。和歌山県出身、54歳。「野球好き」を自認し、高校野球関係者との交流を楽しむほか、お城巡りにも出掛ける。