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埼玉県深谷市

深谷市がアウトレットモール事業者募集へ

2014/10/31 埼玉建設新聞

 深谷市は、関越道の花園IC周辺で計画する拠点整備プロジェクトに位置付けている民間ゾーンへ1万㎡以上のアウトレットモールを核とした観光型集客施設の整備に向け、設計・建設・運営・維持管理を行う事業者を募集する。募集要項などは31日に公表し、参加表明を12月10日に受け付ける。提案書などの受付は、2015年1月29日の1日のみ。審査を経て、優先協議者を決定し、速やかに基本協定の締結に進みたい考え。18年のオープンが予定されている。

 事業スキームは、民有地に定期借地権を設定し、市が借地後に民間事業者へ転貸するもの。賃貸借期間は20年以上とし、民間からの提案に基づいて協議する。土地賃料は、民間事業者との直接対話による公募要項の技術的項目調整後に確定する。

 事業計画地は、黒田、永田地内の17~18ha。国道140号バイパスが秩父鉄道、蟹沢排水路をまたぐこ線橋の北西側にあたり、140号バイパス、蟹沢排水路、市道などに囲まれるエリア。

 計画建築物については、民間事業者提案の自由度を高めるため▽専有面積1万㎡以上のアウトレットモールを核とした施設▽住宅や倉庫、青少年に有害な影響を与える興業・物販・サービス以外の施設--の2条件のみを最低条件としている。

 応募者の資格要件は▽民間ゾーンの借地および全体をマネジメントできる資力と企画力を有している▽提案施設と同類の施設保有実績がある--を条件に、単独企業、複数企業によるグループとした。

 16年度当初までの事業契約締結に向けた今後のスケジュールは、要項などの公表を受けて11月12、13日に直接対話を実施する。その後、20日に募集要項などに関する質問を受け付け、28日に回答する。参加表明は12月10日に受け付ける。提案書は年明け1月29日に受け付け、審査に入る。優先協議者は3月6日に決定する予定。

 審査は、都市計画や建築計画、企業会計などの専門的見地を有する者などで構成される委員会が当たる。審査は、資格、財務状況を確認するとともに、事業の総合計画、施設の設計・建設計画、価格を総合的に評価する。採点は委員会の合議。審査は、実名審査としている。

 なお、蟹沢排水路と秩父鉄道との間と民間ゾーン西側に公共ゾーンが設定されている。秩父鉄道の新駅整備が計画されており、市では駅前ロータリーの設計なども行う。新駅開業予定は16年。また、公共ゾーンには農産物直売所や農家レストランなども構想されている。

【写真=花園IC拠点整備で計画する民間施設想定エリア】

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