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長野県建設部道路管理課

重点「道の駅」選定、駐車場再整備など県支援

2017/03/11 長野建設新聞

 地域活性化の拠点となっている「道の駅」は全国に1093カ所ある。このうち優れた企画があり、重点的に支援することで効果的な取り組みが期待できる道の駅について、国土交通省は重点「道の駅」として選定している(全国73カ所)。県内は「あおき」(青木村)「田切の里」(飯島町)「信州新野千石平」(阿南町)「ヘルシーテラス佐久南」(佐久市)の4カ所が選定されている。県はこのうち「あおき」「信州新野千石平」について、2017年度に再整備などの支援・助言を行う方針。

 「あおき」においては駐車場再整備、標識・照明の整備を支援。交付金活用方策などについて助言を行う。なお青木村の17年度当初予算では、食堂と情報通信を兼ねた観光センターなどの整備に着手を予定、国庫圃場建設工事と村単工事を合わせて総額2億3700万円を計上している。18年度には農産物加工施設や交流センターを建設する。

 「信州新野千石平」においても、駐車場再整備やトイレ改修(温水洗浄便座、オストメイト設置)について整備・予算執行の助言を行うこととしている。

 重点「道の駅」に選定されている4カ所の概要は次の通り。

◆「あおき」(青木村)=地元NPOの体験学習で年間2148人が来訪する体験学習の村。特産品の開発・継承及び高齢者宅配サービス等の拠点機能を新設、体験交流拠点機能の拡充、ドクターヘリによる救命緊急患者搬送拠点、大規模災害時での自衛隊参集可能な村内唯一の防災拠点として機能の大幅な強化を図る。

◆「田切の里」(飯島町)=宅配サービスなど高齢者サービスを「道の駅」が実施。農業体験施設の整備により都市住民との交流・ふれあいの場(高齢者による生きがいの場)を創出。観光情報や農業学校の紹介、定住促進等の窓口となる総合情報ステーションを設置、コンシェルジュも配置。

◆「信州新野千石平」(阿南町)=地域の高齢化に対応した宅配サービス・安否確認・外出支援。「道の駅」の販売力、情報発信力を活用した第6次産業育成支援

◆「ヘルシーテラス佐久南」(佐久市)(17年7月開業予定)=全国有数の健康長寿都市を活かし、健康長寿をテーマに安全安心な健康長寿野菜や健康長寿食の提供、免疫力など健康指標を情報発信。

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