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国土交通省信濃川河川事務所

遠隔操作で効率化/ICTセミナー開く

2017/03/14 新潟建設新聞

 北陸地方整備局信濃川河川事務所はこのほど「受・発注者合同によるアイ・コンストラクションセミナー(現場編)」を開いた。安全で生産性の高い建設現場づくりを目標とした、昨年11月30日の座学に引き続く実地での開催。60人近い関係者が燕市新長地先の大河津分水路高水敷で最新型建機の活用状況を確認した。

 はじめに、施工現場を提供した大石組が、大河津分水路工事用道路その2工事の概要を説明。全長1792mのうち592mがICT施工区間で、工期は今月末。

 UAVによるデジタル写真測量からICTバックホウ、ブルドーザを使った整地、GNSS転圧管理システムでの改良土転圧、法面整形を経てドローンによる写真測量で出来形を測定。最終検査を終えるまでの一連の流れを解説した。

 測量の3次元化に触れた大石組は、「UAVでの撮影で現地測量が1時間で完了する。アメリカにデータを送るが4日で処理が終わる。丁張り不要で作業効率が高く、安全性も向上した」と、報告した。

 続いてコマツレンタルが、データの転送を受けて施行するダンピングローラ、ブルドーザ、クローラーダンプ、油圧ショベルの作動を実演した。

 国の2016年度新基準に準拠した建機は、スマートフォンやタブレットを介しての情報共有が可能。自動停止制御機能や整地アシスト機能の付加が、安全でひずみの無い整地を可能にする。 現場では拡大が見込まれるICT化工事の実情に触れようと、熱心な参加者の姿が見られた。

【写真=最新型建機の活用状況を確認した】

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