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県富士北麓公園陸上競技場 屋内練習走路など整備

2017/03/14 山梨建設新聞

 県教育委員会スポーツ健康課は、2017年度当初予算案へ富士北麓公園陸上競技場(富士吉田市)の改修事業費5億3849万9000円を計上し、陸上競技場の管理棟の隣にフリーウエイトトレーニング室、陸上競技場と球技場の間に屋内練習走路などを整備する。

 東京オリンピック・パラリンピック大会の事前合宿の誘致に向け、ラグビー場および陸上競技団体が定める施設基準に合致するよう、2018年度内の完成を目指す。

 新年度分の予算内訳について、同トレーニング室の建設工事に約1億3800万円とトレーニング機器の整備に約2800万円、屋内練習走路の建設工事に約3億4800万円。そのほかに、陸上競技場と球技場の2カ所にラグビーゴールを設置に2200万円を盛り込んだ。

 18年度には屋内練習走路建設工事に1億6792万1000円の債務負担行為を設定した。

 工事発注に向けて県は、工事設計を三宅建築設計事務所(甲府市)へ委託済み。内容は、建築工(鉄骨造、平家建て、屋内練習走路1392㎡、フリーウエイトトレーニング室300㎡。陸上競技場夜間照明設備)。外構工などを含めた。

 一方、走路造成は、大熊土建(富士吉田市)が8月下旬まで工事を行う。

 富士北麓公園は、標高1035mの富士山周辺に位置する都市公園。陸上競技場(第2種公認400mトラック、全天候型8コース)のほかに、体育館や野球場、陸上競技場、球技場などの本格的なスポーツ施設を完備している。

 公園改修工事については、7日に開催した県議会の教育厚生委員会で、渡辺淳也委員(自民党誠心会)が「フリーウエイトトレーニング室の整備を行っていく中で、建物の整備とともに、機器を購入するが、具体的にはどういうものか」と質問を行った。

 赤岡重人スポーツ健康課長は、「ラグビーワールドカップの組織委員会から公認キャンプ地とするために、これだけのものを購入するよう指示が来ている」と話し、例としてバーベルやダンベル、あるいはベンチプレスセットなどを挙げた。

 それに対して渡辺委員は、富士吉田市が7人制ラグビーのフランス代表チームの事前合宿誘致にほぼ内定しているとし、「基準に沿った施設になるよう整備してほしい。公園は、1年間にヒルクライムや火祭りロードレースなどの大きなイベントが開かれる。改修工事の期間に重大な影響が生じないように」と要望した。


【写真=屋内練習走路の建設予定地】

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