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新潟県五泉市

香山・鈴木JVを選定 複合施設整備基本設計プロポ

2017/03/22 新潟建設新聞

 五泉市は複合施設整備事業の基本設計について、最優秀者に香山壽夫建築研究所・鈴木設計企画JV、優秀者にエーシーエ設計・量設計・プラスニューオフィスJVを選定した。20日に2者による2次審査(プレゼンテーションとヒアリング)を公開で実施。技術提案の内容について評価するとともに参加者の取り組み意欲、業務の理解度などを総合的に評価した結果、同者を最優秀者に決めた。

 香山壽夫建築研究所JVの提案は「敷地のポテンシャルを最大限に活かした文化と産業が織り成す情報発信拠点」をテーマに掲げ、美しい山々と調和した伸びやかな建築、周辺地域の発展も念頭に置いた施設整備、五泉、村松の2つの地域の風土や文化的特徴を設計に活かす方針を示した。

 施設全体は活気と賑わいを創出する3つのKEY▽2つの正面を連動する回廊▽都市の広場と緑の広場▽中心で繋ぐホールとガリレア―を取り入れ、美しい山並みと連動するマンサード屋根を背景に人々の活気と活動が賑わう広場をイメージ。その中に交流と情報発信の中核となる生涯学習センター、広場に面した開放的な会議室、地域の力を最大限に活かせる産業振興センターを配置。また、文化ホールは基本性能を有しかつ多目的なホールとし、木質で親しみのある空間を表現。イベント広場と一体的に利用できる空間づくりを提案したほか、地域産材の積極的活用などを提案した。

 施設は赤海地内の敷地面積約3・0haで整備を計画。2017年度で基本・実施設計の策定。18~20年度の3カ年で工事を行う。新年度予算には実施設計委託料8000万円を盛り込んでいる。

 工事費は約25億円。


【提案イメージ】

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