県技術管理室が、優良技術者表彰(知事表彰)に若手部門の新設を検討している。現行の若手技術者等所長表彰を見直す形で検討を進めており、新設制度では受賞者および受賞企業に総合評価落札方式の入札で加点措置をとるインセンティブを付与する見通し。担当者によると現在は「まだフレームが固まった段階。実施要領などをこれから詰めていく」という状況だが、適用は2017年度を予定しているという。
現行の若手技術者等所長表彰は、受賞しても入札におけるインセンティブがない。加点措置を求める声は県と建設関連団体との意見交換で繰り返し出ていたが、実現されることはなかった。
現行の県優良技術者表彰は総合評価で加点するインセンティブがある。新設予定の若手部門は、これと同様に加点対象とすることになる。
対象者は、40歳未満の主任技術者、監理技術者、現場代理人、担当技術者で、資格条件は設定されない。
対象案件は県発注(環境・農政・林務・建設・企業局)のすべての案件となる。成績点は82点以上。
県では若手対象の表彰制度を見直すことで、若手技術者の意欲を高めるとともに、若手技術者の就労促進につながると見ている。