香取市東庄町病院組合（香取市南原新田４３８、宇井成一組合長）は、新年度で国保小見川総合病院建設事業に着工する。実施設計が完了し、新年度予算で「国保小見川総合病院建設事業」として２０１７～18年度の２か年継続費53億３６４７万３０００円が設定された。順調なら５月ごろに一般競争入札が公告となる見通し。設計は横河建築設計事務所（東京都品川区上大崎２―25―２）が担当。

　継続費の年度割は17年度13億４６４６万９０００円、18年度39億９０００万４０００円。継続費は周辺外構を含む工事費と工事監理費。ほかに病院情報システム整備費に限度額４億４８４９万１０００円（18～19年度）の債務負担行為を設定した。

　事業スケジュールは、夏ごろに着工し、18年度末に竣工。開院準備や移設、引っ越しなどの手続きを経て19年６月ごろの開院を目指す。新病院開院後に既存病院を解体。20年度に駐車場など周辺整備を実施する予定。

　新病院は既存駐車場及び医師住宅跡地に建設。敷地面積は２万３８７２・90㎡で、このうち約７９８５㎡に整備する。

　新病院の規模はＳ造（耐震構造）４階建て延べ９９２５・75㎡（庇下の駐車場・車寄せ２０９・30㎡を含む）。建築面積は４８１１・16㎡（庇下３１１・05㎡を含む）。付属棟など別棟を含む病院全体の延べ床面積は１万４０７・31㎡で、建築面積が５３２９・90㎡。最高高さは18・７ｍ。ほかに駐車場４３５台、駐輪場30台分を確保する。

　新病院の階構成と面積は▽１階４５０８・46㎡＝外来、救急、中央検査、放射線、内視鏡、人工透析、薬剤、医事・地域連携・在宅事業、医療安全、会議室、更衣室、中央倉庫等▽２階３１５８・69㎡＝病棟、リハビリテーション▽３階１９０４・00㎡＝手術、中央材料滅菌、臨床工学、栄養給食、管理、機械室▽４階３２７・60㎡＝電気室、機械室。

　別棟は付属棟１、付属棟２、自動車車庫、受水槽ポンプ室。付属棟１は１１１・22㎡で、洗濯室、溝清掃・ボランティア控室、医療廃棄物保管庫、倉庫など。付属棟２は63・00㎡で、圧縮空気機械室、吸引機械室、マニホールド室、ガスボンベ庫など。

　診療科目は内科、外科、眼科、整形外科、耳鼻咽喉科、小児科、皮膚科、泌尿器科、脳神経外科、歯科、放射線科、リハビリテーション科、循環器科の13科。病床数は一般病床70床、地域包括ケア病床30床の合計１００床。

　実施設計による概算事業費は総額71億１７６５万円を見込んだ。内訳は設計・監理業務２億３１５２万９０００円、本体工事52億７４７２万円、外構整備工事（第２期）３億７２６３万６０００円、周辺整備工事１８５２万４０００円、医療情報システム整備４億４８４９万１０００円、医療機器・什器・備品整備７億７１７５万円。