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県央地区17年度主要建築事業/小美玉市が小川南小新築

2017/04/19 日本工業経済新聞(茨城版)

 県央地区で2017年度に計画されている建築関係の主要事業をまとめた。水戸市では日立造船グループによる新清掃工場の本体工事にいよいよ着手し、第三最終処分場やアクセス道路整備、生活環境向上施設の設計などの関連事業も推進する。市民球場の大規模改造事業は4月12日に公告し、5月9日に開札する。笠間市は老朽化の進む市民センターいわまで大規模改修事業に着工。小美玉市は小川南小学校校舎の新築工事、羽鳥駅の橋上駅舎および自由通路整備などを進める。大洗町では南小中学校共用体育館建設事業を予定している。

 県央地区の17年度主要建築事業は次のとおり。

 【水戸市】

 ◆新ごみ処理施設整備事業=下入野町地内に330t/日のごみ焼却施設と55t/日のリサイクルセンターからなる新清掃工場などを整備する。19日に建設工事起工式を挙行し、これから埋立容量は約7万4000立方mの第三最終処分場を発注する。事業費は3カ年継続費64億円を設定。

 ◆総合運動公園市民球場大規模改造事業=茨城国体やプロスポーツの誘致を見据え再整備を行う。すでに工事公告済みで、入札日は5月9日。3者JV、予定価格12億5600万円(税抜き)。工期は18年5月31日まで。主な工事は、メーンスタンド耐震補強、屋根改修、フィールド拡張、外野スタンド移設、グラウンド改修、スコアボード改修(スピードガン設置)、トイレ改修など。設計は㈱INA新建築研究所(東京都文京区)。

 ◆水戸城二の丸角櫓・土塀整備事業=先行する大手門の復元とあわせて整備するもの。二の丸角櫓はW造2階建て、延べ95・02㎡で、軒高7・015m、棟高10・016m。土塀はRC造で、延長508・5m。棟高は1・8m。4カ年(16~19年度)8億8920万円を計上。

 ◆河和田住宅建替事業(8期)=RC造6階建て1棟30戸を想定。実施設計は㈱匠建築研究室(水戸市)。9月議会での工事請負契約の承認を見据え、早期の工事発注を目指す。事業費は2カ年7億8380万円。

 ◆保健所施設整備事業=18年度着工に向け、基本・実施設計に着手する。設計の指名競争入札は4月25日に執行。予定価格は6350万円(税抜き)。規模は新築がRC造3階建て、延べ約1800㎡、既存棟改修がRC造3階建て、延べ3189・52㎡。事業費は約21億円。本年度は既存棟の空調およびエレベーター更新工事を行う。

 【笠間市】

 ◆市民センターいわま大規模改修事業=建物の規模はRC造3階建て、延べ4500㎡。1995年に竣工。設計は㈱戸頃建築設計事務所(水戸市)。岩間公民館や岩間図書館の機能を有するが、老朽化が進んでいるため、傷んだ箇所の改修や空調の更新などを実施する。2カ年5億5500万円を設定している。

 【小美玉市】

 ◆羽鳥駅周辺整備事業=JR東日本に橋上駅舎および自由通路(L約40m)の整備を委託。事業費は3カ年26億4921万6000円。あわせて東口(約6400㎡)と西口(約2400㎡)の駅前広場も整備する。

 ◆小川南小学校校舎新築事業=小川小と橘小を統合して小川南中学校跡に新校舎を建設する。規模はRC造3階建て5000㎡程度。プールは小学校用に改修する。基本・実施設計は㈱匠建築研究室(水戸市)。事業費は2カ年14億4010万3000円。なるべく早い時期に公告し、順調ならば秋ごろから着工する見通し。18年12月ごろに工事を終わらせ、引越し作業などを経て、19年4月の開校を目指していく。

 ◆玉里地区小中一貫校整備事業=本年度は基本設計費を進める。18年度に実施設計、19~20年度に建設工事を予定。玉里中学校の敷地内に3階建て延べ7000㎡程度の新校舎を建設する方向で検討を進めている。低学年児童のための小規模体育館(多目的ホール兼用)も建築する。建築関連の総事業費は約21億3420万円を見込む。基本構想は㈱青山建築設計事務所(つくば市)。

 【大洗町】

 ◆南小中学校共用体育館建設事業=規模はRC造2階建て、延べ2000㎡弱を想定。基本・実施設計は㈱パル綜合設計(水戸市)が担当。2カ年7億6566万8000円を設定。既存の体育館は新体育館の建設にあわせて解体する。


 【図=水戸市新清掃工場完成イメージ】

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