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甲府市史跡武田氏館施設整備 案内所は6月補正対応

2017/04/25 山梨建設新聞

 甲府市は、「(仮称)史跡武田氏館ガイダンス施設整備工事」(総合案内所と堀田古城園)を本年度に計画し、工事など事業費は当初予算へ2カ年継続費2億円を設定した。

 総合案内所建設は、6月補正予算で工事費などを追加。建築主体(総合評価一般競争)と電気、機械設備(一般競争)の3分離と展示システム整備を発注する。建築主体は、12月定例議会を経て、来年1月以降の着工となる。

 堀田古城園の大規模修繕工事は、建築主体(総合評価一般競争)と電気設備および機械設備(一般競争)の3分離発注とし、建築主体については21日に公告済み。6月定例議会での承認後に契約する見通し。電気と機械設備については5月下旬から6月上旬に公告する。

 総合案内所は、W造平屋建て延床面積約500㎡で建設。地域文化資料館として活用する。

 一方、寄贈された東隣の堀田古城園は、W造平屋建て。主屋(175・74㎡)と長屋門(95・22㎡)で構成。工事については、あまり外観に手を付けず、耐震補強や瓦の葺き替え、雨漏り修繕など傷んだ部分にとどめる。

 設計については、堀田古城園大規模修繕工事に伴う基本・実施設計をアルケドアティス一級建築事務所、同園の展示基本・実施設計を乃村工藝社が担当し3月に納期済み。総合案内所は、建設工事に伴う実施設計を雨宮建築設計事務所を6月末に納期される。

 一方、武田神社から南へ走る武田通りで、武田神社前から護国神社入口交差点まで220mを対象に、道路境界から民地側へそれぞれ30mの幅について、建築物の用途制限の緩和がされた。

 第1種中高層住居専用地域に変更されたことで、500㎡以下の店舗などの建築が可能になり、地元住民の日常生活に必要な店舗や観光客向けの小中規模店舗の出店を促す考え。

 ガイダンス施設など整備について樋口雄一市長は、武田神社は多くの観光客が訪れる観光資源で、開府500年、信玄公生誕500年(2021年)という節目を迎えることもあり、「武田神社周辺の土地利用の規制を緩和し、多くの観光客が訪れ、ゆっくりと過ごしていただける魅力とにぎわいのある環境を整えたい」と述べている。



【写真=耐震補強を行う堀田古城園】

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