松本城天守の耐震診断を行っていた松本市は、耐震対策を進め安全確保水準を満たす必要があると結論付けられたことから、今回作成した構造補強検討案をもとに耐震対策基本計画等を策定し、早ければ来年度にも着工する見通しだ。
同市は、2014年度から3カ年かけて耐震診断を実施。その結果、震度5強の時は天守5棟に大きな被害は想定されなかったが、震度6強から7の時は全体的に強度不足となり、特に大天守3階と5階、乾小天守2階と月見櫓では柱・梁が破損する恐れがあることが判明した。
本年度は有識者で構成する耐震対策検討委員会を設置・開催し、耐震対策基本計画と避難誘導計画を策定。来年度は耐震対策工事基本設計と実施設計、早ければ耐震対策工事に着手したい考えだ。