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新潟県佐渡市

いざ世界遺産登録へ金銀山ガイダンス施設の公開設計審査会

2017/05/20 新潟建設新聞

 佐渡市は、佐渡金銀山ガイダンス施設の実施設計業者選定へ公開審査会を開き、提案を行ったプレック研究所・基設計JVの提案内容を審査した。

 同者は「金銀山とまちをつなぐたからばこ」をテーマに、展示棟と管理棟が対になった配置を提案し、中央のオープンスペースは、イベント等にも対応した施設を提案する。

 佐渡市相川三町目新浜町18地内の旧佐渡会館跡地の敷地3078・88㎡に建設するガイダンス施設は、展示棟と管理棟の2棟で構成されS造平屋建て、延べ床面積1052㎡で計画。

 基本設計をベースに、金銀山への出発点として施設入り口には真竹やガラスを使用したゲートを配置。まちとつながる道路面のファサードはコンクリートパネルと木製リブを組み合わせたデザインとし、木製リブには佐渡産の「アテビ」のほか、天井・壁材には杉を使うなど佐渡産材を随所に取り入れる。内部では展示レイアウトにも柔軟に対応する床噴出し空調や展示室の陽圧化、佐渡市内で交換、メンテナンスが可能な機器を選定し、実施設計をまとめるまでには、市民意見を取り入れる考え。

 建設工事は12月下旬~2019年3月まで。限られた事業期間に対応するため展示棟を先行して建設するほか、工場制作ユニット化による現場施工日数の低減、設計段階での佐渡産材の調達などを検討する。

 公募型プロポーザル方式で行われた設計者の選定は、3者が参加表明したものの、提案書を提出したのは、基本設計を担当した同者のみだった。審査結果は今月下旬に公表される。

 目標工事費には7億7000万円を試算しており、建設事業費は年内に補正予算で計上する。

【写真=施設イメージ、提案内容を説明】

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