長野県土木施工管理技士会(牛越恵司会長)は20日、長野市内で通常総会を開催した。牛越会長はあいさつで「技士会としては技術者減少を止めることが課題。現在は会員が約3400人で1社平均5人だが、10年後には2500人ぐらい、1社平均3人になるのではないか。そうなれば仕事を進められない」と懸念。会として「技術継承、技術力向上に努めていきたい」と述べた。
総会では本年度事業計画を審議したほか、全国土木施工管理技士会連合会長表彰伝達、土木施工管理技術報告受賞伝達、県土木施工管理技士会長表彰も行われ、牛越会長から受賞者に表彰状が手渡された。
来賓あいさつでは、千曲川河川事務所の堤達也所長が「今後も技術研鑽に励み、技術継承に務めてほしい」、県技術管理室の藤本済主任専門指導員が「技術を若手に伝えるとともにICT施工にも挑戦してほしい」と話した。また長野県建設業協会の藏谷伸一会長は「一番大事なのは技術。しっかりと腕を磨いてほしい」と呼びかけた。
本年度の事業計画概要は次の通り。
◇土木施工管理技士の技術力維持向上のため事業実施
◇2級土木施工管理技士の権限と地位の確立
◇技士会報の発行と技術研修会・見学会の開催
◇1・2級土木技術検定試験等の準備講習会開催
◇発注機関の協力のもと、技術者セミナー開催
◇各支部会員の意見をもとに総括技術意見交換会開催