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建設業協会前橋支部が臨江閣の見学会を開催

2017/08/01 群馬建設新聞

群馬県建設業協会前橋支部の建築委員会(小金澤哲也委員長)は7月27日、前橋市発注の臨江閣(前橋市大手町3-15)に関する保存整備事業建築工事の現場見学会を開催した。当日は協会員約30人が集まり臨江閣内外部を見学。同支部では2016年10月に施工中の同現場を訪れており、ことしは工事完成後の様子を吉田鉄工所の飯塚秀一工事長の解説を聞きながら見て回った。

見学に先立ち、小金澤委員長は「毎年恒例で行っている見学会だが、同じ現場を連続で訪れるのは初の試み。施工中と施工後を見比べて、感じたこと、学んだことを各社で持ち帰り、技術の継承と向上に役立ててほしい」とあいさつした。

臨江閣は近代和風の木造建築で、全体は本館・別館・茶室からなる。1884年に建設された本館と茶室は県指定、別館は市指定の重要文化財。今回の工事は1910年に貴賓館として建てられた書院風建築の別館に関する保存改修がメーン。主な改修内容は◇別館屋根瓦の全面解体復旧(土葺きから浅瓦葺きへの改修)◇下屋銅板葺き全面葺き替え◇既存切石基礎に鉄筋コンクリート基礎補強◇一部土壁解体、ラスカットボードにて耐震補強壁の新設◇廊下・縁側・洋間床カーペット貼り替え◇大広間舞台撤去、新規床張り◇昇降用リフトの新設◇本館畳の一部を板張りに変更。設計は景観建築研究機構(前橋市)、施工は竹中工務店・吉田鉄工所JV(大阪府大阪市・前橋市)が担当している。

協会員は前回と見比べながら、現場の工夫や工事概要についての説明を聞き、感心した様子で細部まで見学した。

臨江閣は19日にオープニングイベントを控えている。

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