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甲府城南側/広場は県、交流施設などは市が整備

2017/10/18 山梨建設新聞

 県と甲府市は、甲府駅南口周辺地域修景計画推進会議を13日に開き、甲府城南側の整備に向けて、お堀沿いエリア約1万2000㎡(お堀沿いの散策路を除く)の整備主体を決定した。旧県民会館跡地や追手門の「広場ゾーン」は県が、旧甲府税務署跡地や市社会教育センター跡地は市が整備を担当。遊亀橋通り周辺の飲食・物販ゾーンは市または民間が協力して整備する。

 県と市が策定を進めている甲府城周辺地域活性化実施計画は本年内にまとめる。実施計画では導入機能や施設、整備スケジュールなどを示す。

 策定済みの甲府城周辺地域活性化基本計画によると、甲府城南側(お堀沿い)エリアの整備方針は「甲府城の歴史や文化、緑が感じられ、ゆっくり過ごせ、また来たいと思える空間づくり」。

 基本計画に基づき、13日の推進会議では、エリア内の各ゾーンの整備分担について合意した。

 旧県民会館跡地や追手門の「広場ゾーン」(約6700㎡)は県が担当。集いの広場や追手門広場、大型バス乗降場を配置する方針。現在は県公用駐車場や民有地となっている。

 旧甲府税務署跡地や市社会教育センター跡地は基本計画では「歴史・文化ゾーン」と位置付けており、整備は市が担当。税務署跡地(約1700㎡)は市が用地を来秋までに購入し、交流施設や交流広場を整備することを樋口雄一市長が会見で明らかにしている。社会教育センター跡地(約1100㎡)は大型バス乗降場を整備する。一般駐車場の整備も検討していく。

 遊亀橋通り周辺(約1500㎡)は市が担当し、江戸風の街並みや散策路として整備する。現在は全て民有地。

 飲食・物販ゾーン(約1300㎡)については、市と民間が協力して整備を推進する。

 一方、お堀沿い(舞鶴公園壕端線)は、歩道や公園部分は県が、市道の部分は市が分担して散策路を整備する。

 これらの整備は、活性化実施計画で具体的な導入機能や施設、整備スケジュールをまとめ、具体化を図っていく。民有地については、調整や合意形成を図りながら早期の整備着手を目指す。



【図=甲府城南側の整備計画箇所】

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