記事

事業者
山梨県総合政策部

リニア環境未来都市/来月にも創造会議設置

2017/12/09 山梨建設新聞

 県がリニア駅周辺を対象に構想しているリニア環境未来都市の整備について、後藤斎知事は県議会代表質問(7日)の答弁で「駅周辺整備の基本計画や駅近郊の取り組みについて検討するリニア環境未来都市創造会議を来月にも設置したい」と明らかにした。

 浅川力三議員(自民党誠心会)の質問に答えた。

 創造会議は、都市計画や産業振興などの有識者と、県、市町で構成。会議の内容について後藤知事は「整備基本計画の策定に向けて、全国各地の開発スキルに精通している専門家などを招いて意見交換を行い、多様なアイデアや意見を収集しながら、具体的な検討を進めていく」と説明した。

 駅周辺整備基本計画の策定に必要な業務支援や調査などを行う委託業者の選定については、「多くの事業者の多様な提案が得られるよう、参加要件を工夫して公募型プロポーザルの公告を行った」と説明。「提出される企画提案などを審査し、最も企画力や技術力を有した事業者を選定する」とした。

 駅近郊の整備に向けては「豊かな自然環境や多様なクリーンエネルギーなど、山梨の強みを活かし、創造会議を中心に検討し、定住の促進や産業の振興などを民間主導によるまちづくりを推進してまいる」と答弁。これらの取り組みにより、「国内外から多くの人が集う、世界に開かれた交流拠点の形成を図ってまいりたい」と方向性を示した。

 プロポ手続きを開始した駅周辺整備基本計画策定業務では、造成・基盤整備計画、交通施設全体計画、観光交流施設計画、エリアデザイン計画などの具体的な企画提案を求める。参加対象は、複数の法人や団体で構成する業務共同体。代表者は、県の建設コンサルタント等(都市計画および地方計画登録)または物品(調査・研究)の認定者。

 参加表明は12月18日まで受け付け、表明書などの基礎調査を行い、企画提案書の提出者を選定。企画提案は2018年1月22日まで受け付け、業務体制や実績、テーマ内容、参考見積価格、企画力などを審査し、特定者を選ぶ。履行期限は19年3月15日。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら