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国土交通省北陸地方整備局(建設)

新建協と意見交換/平準化 実態と乖離

2017/12/13 新潟建設新聞

 北陸地方整備局(小俣篤局長)と新潟県建設業協会(植木義明会長)は11日、新潟市の新潟県建設会館で意見交換会を開催した=写真=。平準化や週休2日制度、ICT活用工事の普及などで要望。平準化については、整備局が提示した平準化率が現場と乖離しており、さらなる早期発注を求めた。

 平準化に向けては、協会が「3月に同局と契約した工事50件のうち、14件が6月末までに着工できなかったことから、2月上旬の契約まで早めてほしい」と求めた。また、整備局が3月に発表した契約時期を基に作成した平準化率が、現場の平準化と合っていないことも指摘。これに対し整備局は「2月の発注はできるだけ行っていきたい」と回答。平準化率については「今回は、とりあえず見える化した。協会の提案する出来高による率が良いかもしれないが、複雑なので今後の課題としたい」との姿勢を示した。

 週休2日制度については、労務単価の労務費調査で週休2日に関する項目を追加した。協力をお願いしたい」と回答。現場管理費については「モデル工事で達成した場合に係数で対応する」とした。また、週休2日モデル工事については、アンケートを行えるよう準備していることも明らかにした。

 ICT活用工事の普及に向けては、講習会の開催を要望。整備局は「広域的な地域の業者を対象とするか、狭い地域を対象とするかなど、もう一度検討する。主催者は、整備局以外に団体が行えるようにするかどうか考えたい」との意向を示した。また小規模工事の積算と実態が合わないとの意見もあり、整備局は「国土交通省に伝える」とした。

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