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塩尻市建設業協会

建設業の役割 多くの子ども知らず

2017/12/15 長野建設新聞

塩尻市建設業協会(清澤由幸会長)は、協会事業として今年初めて開催した「親子で建設現場見学会」で、参加した保護者と子どもに行ったアンケート内容を明らかにした。それによると参加した子どもは、建設業の仕事は理解している一方、除雪や災害対応なおd、地域に重要な役割を果たしていることを知らない子どもが多いことが分かった。

この見学会は今年10月28日、塩尻市内の小学校6年生とその保護者を対象に、地域の建設業の役割を身近に感じて、仕事内容も理解してもらおうと、同協会が初めて開催した取り組み。当日は応募のあった6組の親子が参加。長野県建設業協会が制作した「建設の仕事」のDVDを鑑賞や、実際に現場で働いている人からの話を聞いたほか、市内で工事の進む桜沢トンネルの現場を見学した。

保護者を対象に行ったアンケート結果では、子どもの建設業への就職についてどう思うか聞いたところ「就職してもよい」が4人で、「就職してほしくない」はゼロだった。建設業に就職するために必要な条件を複数回答で尋ねたところ「仕事に見合った給料」と「規則正しい勤務時間」がもっとも多い5人。子どもが興味があると思う建設業の業種を複数回答で聞いたところ、土木技術者、建築技術者、電気、造園、内装がそれぞれ1人。設計が2人と分かれた。見学会で印象に残ったことを記入形式で聞いたところ「いろいろな意味で厳しい仕事というイメージが先行していたので、今回の見学会でイメージがだいぶ変わった」「子どもが将来の職について考える機会になれば良いと思い参加しましたが、やはり生の現場を見て話を聞くことにまさるものはないと感じた」との回答があった。子どものアンケートでは、建設業が道路・橋・公園・建物・上下水道などを建設したり補修したりする仕事と知っていますかとの問いには「、6人中5人が「知っていた」と回答。一方、建設業が除雪や災害対応など、地域にとって重要な役割を果たしていることを知っていますかとの問いは「知らなかった」が4人となった。

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