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国土交通省信濃川河川事務所

建設ICT導入に向け活用講習会を開催

2017/12/28 新潟建設新聞

 北陸地方整備局信濃川河川事務所は21日、建設ICT導入の推進に向けた「ICT活用工事(土工)講習会」を開催した。従来施工と大きく異なる手順や内容への理解を深め、日々進歩する最新機器の活用法や管理のポイントを習得する目的で実施。会場の大河津出張所には60人近い受講者が集まった。

 主催した同事務所工事安全対策協議会は、4項目にわたる講習を展開。初めての試みとして、建機による施工を除く3次元データに特化した座学の開催となった。

 内容は、起工測量、設計データ作成、出来形管理等の施工管理、納品が中心。演習用に事務所が用意したパソコン25台を使い、起工測量データと工事用道路の設計データから3次元データを作成。UAVの撮影データと照合し、土量確認の上、ヒートマップを仕上げる一連の流れを経験した。

 受講者は最初にUAVによる空中写真測量の実演を見学。「大河津分水路工事用道路その5工事」の一部区間を想定した仮測量で浮上するドローンの動きに注目。講師の「敷鉄板の上ではエラーが出る」「飛ばす高低差により画素数が違ってくる」などの注意点を聞いた後、シャッター音とともにコントローラーのモニターに映る写真を覗きこんでいた。

 本講習会には先端建設技術センター、ユタカ工業、福井コンピュータ、小林コンサルタントが講師として協力。信濃川河川事務所では、受講者の反応を見て今後の開催も検討する意向だ。


【写真=会場は大河津出張所】

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