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千葉県木更津市

基本計画まとまる/木更津市火葬場整備運営事業/4市で負担割合合意/新年度に事業者選定へ

2018/03/14 日刊建設タイムズ

 木更津市は、君津地域4市(木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市)が事業費を負担し、木更津市火葬場を建て替える「(仮称)木更津市火葬場整備運営事業」の基本計画をまとめた。また、同事業の負担割合について4市で合意したことを明らかにした。施設整備費の負担率は木更津市36%、君津市26%、富津市17%、袖ケ浦市21%となる見通し。順調なら、新年度の6月補正予算で事業費の債務負担行為を設定し、事業者を選定する。

 施設整備費と管理運営費の負担割合は、施設整備費が均等割20%、人口割30%、単独整備炉割50%とし、管理運営費は均等割20%、利用者割80%で合意。これをもとに負担率を算出し、施設整備費の負担率を木更津市約36%、君津市約26%、富津市約17%、袖ケ浦市約21%とした。維持管理運営費の負担率は木更津市約34%、君津市約26%、富津市約21%、袖ケ浦市約17%となる見通し。施設整備費は45億7208万7000円、管理運営費は15・5年間で28億8641万4000円を見込む。

 このほか、周辺市道整備事業(概算事業費2億6780万円)は、市道234―2号線が4市均等、135号線と136号線が木更津市単独、工事用道路調査・設計業務委託(用地測量)(概算事業費600万円)は、工事用道路の変更に伴い、都市計画道路の用地買収も必要となるため、事業費の半分を木更津市が負担することを基本に、残りの半分を4市で均等に負担する。

 施設整備費、管理運営費、周辺市道整備事業の負担割合については、各市の定例議会終了後、今月30日に協定を締結する予定。工事用道路調査・設計業務は、工事用道路が君津ルートから羽鳥野ルートに変更になった影響から、新年度で協定を締結する予定。

 一方、事業スケジュールについては、来年度半ばまでに各種調査、都市計画の手続きを完了させ、来年度で事業者を選定。19年度で基本・実施設計を行い、建設工事に着工。21年度までの3か年で建設し、21年度の供用開始を目指す。

 新火葬場は、君津地域4市が事業費を負担し、BTO方式により木更津市の火葬場を建て替える。建設場所は、現火葬場の西側に用地を拡張し整備する。

 敷地面積は約3万3457㎡を見込み、建物規模(本棟)は延べ4510・50㎡の計画。火葬炉は10炉を予定。土地利用計画は本棟のほか、場内道路4942・40㎡、駐車場1290・50㎡、緑地785・45㎡、その他785・45㎡。基本計画の策定はパシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区新町1―7)。

 なお、現在、指名型プロポーザルでPFIアドバイザリーの事業者選定を実施している。

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