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千葉県健康福祉部

基礎調査のプロポ開始/県健康福祉部/千葉リハビリC建て替え/来月23日まで受付/適地調査、概算事業費

2018/03/22 日刊建設タイムズ

 県健康福祉部障害福祉事業課は20日、「千葉リハビリテーションセンター施設整備に係る基礎調査業務委託」の企画提案の募集を開始した。来月23日まで企画提案書等の提出を受け付ける。応募資格は、県の物品等入札参加資格者名簿(委託)に登録されていることなど。4月上旬に1次審査、5月上旬に2次審査を行い、中旬に委託事業者を選定する。委託期間は2019年3月25日まで。委託金額は1600万円以内(消費税込み)。建て替えに向けた建設適地の調査検討や概算事業費の試算を行う。

 同業務は、千葉リハビリテーションセンターの建て替えに向けて、11年度に策定した「千葉リハビリテーションセンター施設整備計画策定に係る調査業務」による、①現地建て替え②現地大規模改修③移転建て替え――の3つの工法の比較検討を踏まえ、センターの機能・役割や施設規模等を検討するために必要なデータの収集や内部環境の分析、外部環境分析及び建設用地等の調査・検討を行う。

 具体的な業務内容は▽他の先進的な公的総合リハビリテーション病院との比較調査分析▽センター利用の現状と課題の調査検討▽センターに求められる機能・役割と施設整備方針の調査検討▽建設適地の調査検討▽概算事業費の試算▽現地建て替え及び移転建て替えのロードマップの作成▽関係機関等へのアンケート等の実施、など。

 建設適地の調査検討では、現敷地及び県が別途指定する移転候補地について、法的規制等に関する調査を行うとともに、より合理的な現地建て替えの工法を調査。また、移転候補地の配置計画や、その他移転により生じる影響・課題等の調査・検討を行い、現地建て替え・移転建て替えの比較検討を行う。

 同センター(千葉市緑区誉田町1―45―2)は、設置から40年近くが経過し、施設の老朽化や狭隘化などの課題があるため、県民のニーズに対応できるよう建て替えに向けた調査検討を行う。

 同施設の敷地面積は4万394・41㎡。建物は中央棟、本館棟、居住棟、更生棟で構成。建物規模はRC造4階(一部3階、一部地下1階)建て延べ2万7189・41㎡。中央棟は4階建て、本館棟、居住棟、更生棟は3階建て、更生棟は地下1階。本館棟、居住棟は1979年に着工し、80年11月に竣工、81年4月から供用を開始。その後、89~91年に更生棟を増築した。

 設計は山下設計が担当し、建築を竹中工務店、給排水衛生設備を三建設備工業、空調設備を第一工業、電気設備を弘電社が施工。

 11年度の調査では、①現地建て替え②改修・耐震補強③移転新築――の3工法について比較検討を行った。

 現地建て替えでは敷地西側の緑地を活用して整備。最初に新本館棟を建築し、その後に現本館を解体、現本館跡地に新棟を建設するローリング手法を提案。移転改築は敷地の必要面積を約3万800㎡とした。建物規模はいずれもRC造延べ約3万3500㎡。内訳は、本館棟が地下1階地上5階建て延べ8000㎡、中央棟が地下1階地上5階建て延べ1万500㎡、居住棟が4階建て延べ9600㎡とし、更生棟は中央棟内へ包含することとした。

 概算工事費は建築単価を1㎡当たり30万円とし、現地建て替えが108億1400万円、移転新築が約108億8400万円と試算した。

 なお、当時の調査はシステム環境研究所が担当。

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