記事

事業者
新潟県十日町市

ロータリー車をモンゴルに無償譲渡

2018/04/10 新潟建設新聞

 十日町市が、モンゴルのエルデネット市にロータリー除雪車を無償譲渡する準備が整い、このほど十日町市除雪センターにおいて車両の引き渡し式が行われた。式には8人の関係者が出席。車体を塗り替え、新品同様で車庫に収まる除雪車を前に、両市の代表が友好関係を深めたいと抱負を語った。

 今回の譲渡は、2017年10月14日に十日町市を訪問したエルデネット市のバトルット・ダンバ市長の要請に応じたもの。市の産業フェスタで展示されていた車両を目に止めたダンバ市長が、不要の車両の譲り受けを希望。同年に十日町市で設立した「十日町・エルデネット友好交流協会」の橋渡しにより実現した。

 海を渡る除雪車は、1995年式の新潟トランシス製。最大除雪幅2・6m、最大除雪高さ1・7m、毎時2700tの最大除雪量を誇る大型の車両。車両が中折れし、カーブ走行時の内輪差が無いため、狭い道路での作業が可能だ。

 モンゴル北部に位置するエルデネット市は、人口9万人弱。世界第4位の銅山を抱え、人口の40%が16~35歳の若者。

 鍵を受け取ったエルデネット市代理者のセレンドルゴルさんは「当市は150cm近い積雪になるが、先進的な除雪車が無い。十日町市の譲渡に感謝する。相互補完的な交流をしていきたい」と市長のメッセージを代読。 

 関口市長も、「十日町市で活躍した除雪車が、エルデネット市の冬の市民生活を支えることはこの上ない幸せ。この車両が両市を結ぶシンボルとなって交流が深まることを願う」と笑顔で応じた。

 友好交流協会では、10月ごろにエルデネット市の訪問を予定。試運転の指導に携わりたいとしている。

【写真=モンゴルのエルでネット市に譲渡】

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら