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ぶどうの丘ホテルの空調更新 今秋にも工事発注へ

2018/04/11 山梨建設新聞

 レストランや温泉・ホテルなどを備えた観光施設「甲州市勝沼ぶどうの丘」(同市勝沼町菱山)は本年度、空調設備を更新する。老朽化により設置当初に比べ冷暖房の効きが悪くなったことなどが理由。ホテル内が対象で客間や食堂などの設備を一新する。今秋にも入札を行い来年1月の休館中に工事を行う。本年度はサッシをペアガラスに換える工事も予定している。

 開業から17年経つ施設の修繕計画の一環。ホテルの空調については3期に分けて順次実施しており、本年度で完了する。ホテルは新館と新々館から成り、1・2期に新館のロビーや客室、会議室などの空調を取り替えた。

 3期目となる本年度は新々館の客室や食堂の空調を更新する。室内機は客室10台、食堂3台の計13台。それに対し1台で室内機5台分を賄える室外機が3台設置されている。ホテル内の空調はほぼ24時間稼動。都内からの宿泊客など常に空調が効いた環境を望む利用者も多いが、「最近は効きが悪くなり、運転時の音も目立つようになった」(施設担当者)。また部屋ごとの冷暖房の切り替えができず不便を感じていたという。

 本年度の工事費は概算で2700万円を見込む。工事の入札は11月ごろになる見通し。1月にぶどうの丘は6日間、ホテルは15日間休業するため、その間に工事を行う。また防音性や断熱性を高めるためサッシをペアガラスに換える工事も予定。ペアガラスは概算で210万円程度を見込む。

 市は2014年にぶどうの丘の中長期保存計画を策定。策定には馬場設計(甲府市)が携わった。今回の空調更新により市は省エネ効果や顧客の満足度向上を期待する。今後は温泉施設の給排水管の取り替えやトイレのバリアフリー化、インフォメーションホールの空調やエレベーターの更新なども行う予定だ。

 

【写真=ホテル内の空調更新】





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