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千葉県袖ケ浦市

年度内に整備手法決定/袖ケ浦市庁舎/調査委託を13日開札/PFI、DBなど検討

2018/04/11 日刊建設タイムズ

 市役所庁舎の整備を計画する袖ケ浦市は「袖ケ浦市庁舎整備手法等検討調査委託」の指名競争入札を発注した。今月13日に開札する。昨年度で策定した基本設計をもとに、従来方式(直営発注)、PFI方式(民間資金活用)、DB方式(設計施工一括発注)、ECI方式(施工予定者技術協議方式)などの手法を比較検討。より経済的、効率的な整備手法を選定し、手法にあわせた整備スケジュールを決定する。調査費は本年度予算に委託費292万円を措置している。

 市役所庁舎の整備は、耐震強度の不足や老朽化の進行に伴い建て替えや大規模改修を実施する。既存旧庁舎及び議場は建て替え、既存新庁舎は耐震補強及び大規模改修を行う。

 建物は7階建ての既存新庁舎の北側に5階建ての建替1期庁舎、南側に建替2期庁舎を配置。建替庁舎は既存新庁舎と接続し、一体的に利用する。

 建物規模は、北側駐車場に整備する建替1期庁舎がSRC造5階建て延べ4889㎡(建築面積1356㎡)、既存庁舎南側に増築する建替2期庁舎がS造2階建て延べ1320㎡(同915㎡)、既存新庁舎がSRC造地下1階地上7階建て延べ6859㎡(同1830㎡)、建替1期庁舎と既存庁舎をつなぐ連絡通路がS造4階建て延べ69㎡(同23㎡)、ほかに付属棟及び車庫がS造2階建て延べ1092㎡(同680㎡)で、庁舎の総延べ面積は1万4229㎡を予定。

 概算工事費は本体工事約46億円、外構工事約11億円、解体工事約3億円の総額約60億円を予定。本体工事は建替1期庁舎及び連絡通路、建替2期庁舎、太陽光発電、既存庁舎の耐震補強及び大規模改修などの費用を見込む。外構工事は付属棟・車庫、駐車場、植栽の費用を予定。解体工事は既存旧庁舎、議場、公用車駐車場棟の解体を想定する。

 事業は4段階で実施。第1段階で付属棟・建替1期庁舎を建設し、第2段階で既存庁舎の耐震補強及び大規模改修を行い、第3段階で既存旧庁舎を解体、第4段階で建替2期庁舎を建設する。全体の工程は2023年度に完了させる。

 庁舎は窓口ゾーン、市民協働ゾーン、災害対策ゾーン、議会ゾーン、執務ゾーンにゾーニング。既存庁舎と建替1期庁舎の1階を窓口ゾーン、建替2期庁舎全体を市民協働ゾーン、建替1期庁舎の3階を災害対策ゾーン、建替1期庁舎の4・5階と既存庁舎の4階を議会ゾーン、その他のフロアを執務ゾーンとした。

 基本設計は榎本建築設計事務所(千葉市中央区長洲2―8―5)が担当。庁舎整備検討市民委員会での検討・提言などを踏まえてまとめた。設計方針は▽防災拠点として、市民の安全・安心の支えとなる庁舎▽市民サービスとユニバーサルデザインに配慮した、誰もが安心して利用できる庁舎▽市民活動の場として開かれ、人々が交流し誇りと親しみをもてる庁舎――とした。

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