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中央エントランスなど着工/県商工労働部/幕張メッセの大規模改修/事業費26億円で事業推進

2018/04/12 日刊建設タイムズ

 県商工労働部は、東京オリンピック・パラリンピックの一部競技の幕張メッセでの開催に向けて、幕張メッセ大規模改修事業を推進する。県の本年度予算に年度事業費12億3641万円と債務負担行為14億3500万円の総額26億7141万円を計上。昨年度からの継続で特別高圧受電設備工事を実施するほか、トイレの2期、エスカレーター、エレベーターの更新・増設を引き続き進め、新たに中央エントランスのリニューアルに着工する。

 東京オリンピック・パラリンピックの開催及び大会開催後も見据え、老朽化対策及び利便性向上のための工事を推進する。

 主な工事内容は▽特別高圧受電設備・高圧発電設備の更新8604万円(債務負担行為1億5670万円)▽トイレ・中央エントランスのリニューアル3億9122万円(同10億1192万円)▽エレベーター・エスカレーターの更新・増設3億903万円(同2億3461万円)。

 特高受電設備は、昨年度の予算で債務負担行為を設定し、2017~18年度の2か年で工事を実施。工事は2月23日の入札で関電工が14億8000万円で落札。工期は20年3月25日。同じく特高受電棟は、杉田建設興業が3億3000万円で落札した。

 トイレの改修工事は、トイレの壁、床、天井等の張り替えや洋式化など全面リニューアルする。トイレは昨年度、1期として4~8ホールの南側と9~11ホールの東側を発注。17~18年度の2か年で実施。工事は建築を大林組、機械設備を新菱冷熱工業、電気設備をモデン工業が担当。本年度は1~8ホールと9~11ホールの西側を発注し、18~19年度の2か年で実施する。

 エレベーターは4基を更新し、未設置の展示ホールに4基を増設する。昨年度は5、9ホールの増設工事と大屋根軒天改修及びゴンドラレール改修工事を一括で発注し、清水建設が落札。本年7月31日までの工期で工事を進めている。エレベーターは19年夏ごろまでに整備を完了させたい意向。

 エスカレーターは、1~8ホールの16か所と駐車場に設置されている1か所を加えた17か所をリニューアルする。

 中央エントランスは、昨年度で設計を行い、本年度で工事を発注する。改修の内容は天井改修、床、照明設備の交換、施設の再配置、大型デジタルサイネージの設置などにより機能向上を図る。

 幕張メッセは開設から25年以上を経過し、施設・設備の老朽化が進んでいる。今後の競争力の強化のため、大規模改修工事を実施する。大規模改修は16~30年度の15か年で総事業費約160億円を投入し実施する計画。

 幕張メッセは、2020年の東京オリンピックでレスリング、フェンシング、テコンドーの3競技、パラリンピックでゴールボールなど4競技の会場になることが決定している。このため、競技が支障なく運営できるよう設備など必要な整備を行う。

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